このページでは、
石平先生・藤井厳喜先生の対談本「米中「冷戦」から「熱戦」へ-トランプは習近平を追い詰める」の要約・書評レビューを紹介していきます。
目次
「米中「冷戦」から「熱戦」へ」要約・書評レビュー【藤井厳喜】
この本は、
「中国問題の評論家、石平先生」と「世界経済学者、藤井厳喜先生」の対談本です。
基本的には、「アメリカと中国の問題」を取り上げて、意見を交わしています。
これから一部ですが、「米中「冷戦」から「熱戦」へ」の要約・書評レビューを紹介していきます。
✓イスラム過激派弾圧…次は中国壊滅!
「米中「冷戦」から「熱戦」へ」という本では、
⇒「アメリカが、脅威を感じている問題(優先順位)」
について、解説されています。
例えば、
トランプ大統領は「アメリカの脅威は3つある!」と言っています。
↓↓
また、この順番が「取り組むべき優先順位」ともなっているようです。
つまり、、
2017年11月に、IS(イスラム国)が壊滅できたので、
次は、「中国の壊滅」というわけです。
藤井厳喜「アメリカ人から見れば、チャイナは国際ルールを無視して経済力をつけただけでなく、最近は民主化に逆行して、ますます独裁化が進んでいる。これを座視せず、アメリカは対チャイナ政策を転換しなければならないとトランプ政権は決断したわけです。」(P-34)
もはや、好き勝手やる中国を、放っておくわけにはいかない!
というのが、アメリカの姿勢のようですね。
✓トランプを甘く見た、習近平!
「米中「冷戦」から「熱戦」へ」という本では、
⇒「中国の習近平が、アメリカを見誤った!」
ということについて、書かれています。
石平「習近平には多少危機感はあったんです。しかし二つのことで警戒感が途切れた。一つは、周辺の人たちがみんな、「トランプは商売人だ。トランプとその家族に利益を供与すれば、簡単にまるめこめる」という発想だったこと。これは中国国内の腐敗官僚の論理であり、単細胞的な政治闘争の原理です。」(P-63)
中国の習近平は、
アメリカ人という人種を、よくわかっていなかったようです。
というのも、アメリカ人は、利益だけでなく、「理念」に突き動かされる文化を持っているので、単に金だけでは動かない場合もあると言います。
藤井厳喜「アメリカでは「理念」が建前ではなく、本当の力になる。それがないと、あの国はまとまっていけないんですよ。移民の国ですから。」(P-63)
一見、アメリカは、経済利益だけを見て動きそうですが、
本質は「理念」という思いが根本的なところにある…ということですね。
✓日本は、どちらが勝つにしても「アメリカ」につくべき!
そして「米中「冷戦」から「熱戦」へ」という本では、
⇒「米中の争いでは、どう転んでも“アメリカ側”につくべき!」
というのが、両者一致の意見のようです。
日本は、この米中熱戦時代に、「どちら側につくか?」という選択を迫られると言います。
石平「米中対立時代に、日本という大国は中立など許されない。どちらにつくか、必ず問題になる。」(P-211)
そして、どちらが勝つにしても、
⇒「日本はアメリカ側につく!」
という選択がベストだと言います。
↓↓
石平「もし日本のバカな指導者が中国につくという選択肢を選べば、アメリカと中国のどちらが勝っても、日本は終わりです。」(P-212)
この理由についてですが、
たとえ、日本が中国側につき、中国がアメリカに勝ったとしても、
終わった後には、今度は、日本に圧力をかけてくる!
というのが、中国のやり方なわけです。
その時には、日本に味方してくれるアメリカは当然いません。
もちろん、今の日本の防衛力では、中国の圧力に耐えきれるはずもありません。
藤井厳喜「(中国が勝ったら)日本は「倭人自治区」にされるでしょうね。」(P-212)
なので、日本としては、
アメリカ側につき、アメリカが中国に勝ってくれる…という結果が望ましいわけです。
「米中「冷戦」から「熱戦」へ」感想・口コミ【藤井厳喜】
『米中「冷戦」から「熱戦」へ』という本は、
アメリカと中国の危険な関係性が、しっかり理解できる内容になっています。
中国とアメリカ事情に詳しい、2人の専門家の意見もたっぷり聞けますので、
世界情勢を把握したい方は、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
❶IS(イスラム国)
❷チャイナ(中国)
❸ロシア