このページでは、
藤井厳喜著書「韓国・北朝鮮の悲劇-米中は全面対決へ」の要約・書評レビューを紹介していきます。
目次
「韓国・北朝鮮の悲劇」要約・書評レビュー【藤井厳喜】
この本は、
「世界経済学者の藤井厳喜先生」と「筑波大学教授の古田博司先生(朝鮮半島の地域研究者)」の対談本です。(共著)
基本的には、「北朝鮮・韓国・中国」のことを取り上げながら、お互いに意見を交わしています。
ではこれから一部ですが、「韓国・北朝鮮の悲劇」の要約・書評レビューを紹介していきます。
【理由】史上初の米朝首脳会談…直前に「2度の中朝首脳会談」
「韓国・北朝鮮の悲劇」という本では、
⇒史上初の米朝首脳会談前に、行われた「中朝首脳会談」について取り上げられています。
2018年6月12日に、史上初の米朝首脳会談が行われました。
しかし、その開催直前に、北朝鮮と中国が、2度もの首脳会談を行いました。
なぜ?
北朝鮮は中国に助けを求めたのでは?…との見方があったようですが、
藤井厳喜先生によると…
↓↓
アメリカと中国の関係が悪化している中で、
北朝鮮という存在は、板挟み状態の国の代表。
どちらにつくか…
というところで、北朝鮮の金正恩も、まだ立場がハッキリしていないようですね。
在韓米軍は「人質化」している
「韓国・北朝鮮の悲劇」という本では、
⇒「在韓米軍の状態」
についても解説しています。
例えば、古田博司先生の意見は…
↓↓
古田博司「将来的な米中冷戦状態を視野に入れれば、在韓米軍は地政学的に中国に近すぎて、トリップ・ワイヤー(「寄らば斬るぞ」戦略)にもならず、ただの「人質」になってしまう。」(P-88)
アメリカと中国が戦争状態に入ってしまえば、
もはや在韓米軍ぐらいの戦力では、「人質」状態になってしまう…
ということですね。
この意見には、藤井厳喜先生も同意しています。
藤井厳喜「文政権ができて南北融和路線に進む以上、米軍が韓国に駐留する正当性は何もない。したがって、アメリカは最終的に、在韓米軍を撤退させると思います。」(P-89)
中国との関係が、悪化しつつあるアメリカ。
また、朝鮮半島の南北統一が進んできている以上、もはや韓国に米軍を駐留しておく意味はない…
という方向性になってきているようですね。
アメリカ国内でも、どの勢力もその意見を支持しているのが多いようで、
韓国に駐留している米軍は、撤退になりそうだとの見方です。
ただそれには、朝鮮戦争の終戦協定が必要とも。(まだ停戦中)
アメリカと中国は、戦争(武力衝突)は避けられない!?
「韓国・北朝鮮の悲劇」では、
⇒「アメリカと中国、戦争の可能性」
についても、取り上げられています。
藤井厳喜「米中の戦争は、冷戦が熱戦になっていくでしょう。」
ーーアメリカはまだまだ力があるので、チャイナを潰すところまで行くと思います。(P-124)
藤井厳喜先生の話では、
もはやアメリカと中国との戦争は避けられず、
いずれ「武力衝突」も起こってしまう言います。
そこで、古田博司先生が、
「具体的には、どこで戦争が起きますか?」
と尋ねると…
↓↓
藤井厳喜「南シナ海でしょう。南シナ海紛争で米中が軍事衝突をし、チャイナが負ける。そして、経済的窮乏と軍事的敗北という内憂外患で体制が持たなくなり、中共体制はそこで潰れる(P-127)
以前から、藤井厳喜先生が話していた通り、
やはり台湾近くの地域が、ポイントになりそうだと言うことですね。
「韓国・北朝鮮の悲劇」感想・口コミ【藤井厳喜】
今回紹介したポイントは、「韓国・北朝鮮の悲劇」という本で学べる、ほんの一部です。
他にも、「韓国・北朝鮮・米中状態」を知るのに役立つので、藤井厳喜先生のおすすめ本の1つです。
興味がある方は、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
藤井厳喜「北朝鮮がアメリカにベタ降り(自分が勝ち上がることを諦めて、勝負を降りること)で、あまりに妥協しそうな雰囲気だったから、習近平が焦って「おい、こら、お前」と呼びつけたと見ています。